聴こえの障害(難聴)
外耳の病気
代表的な病気として、耳垢(みみあか)が外耳道に栓をするくらいに詰まったものがあります。固まってしまうと簡単には取れなくなりますので、軟らかくするお薬を使って取ります。
中耳の病気
難聴をおこす最も代表的な病気は中耳炎です。鼓膜の奥の中耳に炎症が起きている状態です。急性中耳炎は、お薬を飲んだり鼓膜切開をしたりして治します。慢性中耳炎は、鼓膜に穴が開いたままになっています。鼓膜の穴から膿が出てくることもあります。鼓膜の穴を閉じるためには手術が必要ですが、病気の程度によって手術方法と目的が異なりますので、精密検査をして治療方法を決めます。
内耳の病気
内耳の病気では、ある日突然聞こえが悪くなる突発性難聴と呼ばれる病気があります。内耳の血流障害やウイルスなどが原因と考えられています。治療は、ステロイド剤、ビタミン剤、血流改善剤などが使用されますが、難聴の程度が強い場合や発症後日数が経った場合には治療が効きにくいことがあります。そのほかにもめまいや耳鳴りを伴うメニエール病、騒音の強い職場で長期間仕事をされていた方にみられる騒音性難聴など多くの病気があります。いずれにしても、難聴に対しては原因をよく調べて、適切な治療を行うことが必要です。聴こえがおかしいと感じたら、すぐにお近くの耳鼻咽喉科を受診して下さい。